アモス書
人々の反発をかったその日以来、私は町のあちこちにゲリラ的に出向いて、話をするようにした。 イスラエルの不忠実で神様の裁きが下るのだ。何とか悔い改めて、神様のお許しをいただけたらと、私は思うからだ。しかし、神様は私に裁きを語れと迫られた。 「…
ぶるるっ!と武者震いをした後、私は突然覚醒した。 水を飲み干した喉は、滑らかになり、干からびた声はハリをとりもどした。私の気もピーンと張って、若者のように勢いよく手を振りながら叫んでいた。 「皆さ~ん!私は幻を見ました。そこで神様は語られま…
「皆さん、神様がどんなにイスラエルを愛し、慈しんでおられることか、私は語ろう。万物を創造なさった偉大なるお方。そのお方に選ばれたご先祖アブラハム。アブラハムは偶像の町ウルで、神様のお目に留まった。神様はそこから彼をカランに導き出された。ア…
次の日、私が広場に行くと、 一人の若者が、人だかりの中から飛び出して来た。 「アモスさん、神様が罰せられるのはダマスコの他には、この4つではないですか?」 若者は少し興奮気味に声を張り上げた。 「選民イスラエルを苦しめる国は五つ。昨日はアラム(…
私はべテルの街中を人垣をかき分けながら、興味深げに歩いた。テコアの牧歌的な所から出てきた私にとって、目まぐるしいく騒がしい町だった。絶えず荷車が行きかい、旅人が右往左往していた。在住の人々は気軽な服装で闊歩して、姦しかった。そのわきでは、…
肩に温かなぬくもりを感じて、私は目を覚ました。目の前にホセアの顔があった。 「やあ、目が覚めたかい?起こしてよいものか迷ったんだが、朝食の時間に来なかったので来てみたんだ」 「今何時だ?昨日の嵐はすごかったな」ホセアは一瞬、首をかしげたが、 …
アモス、ホセアに会う。
「アモス、北上す!」を登録してから、 ビックリ ( ゚Д゚)!! 7時間で? ゆとりで?着くって!?⌚ それは直線での話。 山坂超えてゆくわけだから、 倍は・・いやいやもっと、 もっとかかるんでは? 私アモスは、テコアの坂道を下りながら ふと首都エルサレム…
日はまだ昇っていない。東の空が明るみ、かすみがかった雲がそこにはあった。 穏やかな日になりそうだ。着た切り雀のマントが今日は綺麗に整えられていた。 私が誰であるかは一目瞭然で、手になじんだ羊飼いの杖が雄弁に物語っていた。 昨日まで、ユダのテコ…