ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

   列王記

40万と80万で

う!! アビヤ*1は言葉を失ってゼマライム山頂で、吹き上げてくる強風の中に立ち尽くした。風が運んでくるのは敵のざわめきで、それは足元からぞろぞろと這い上がって来て、彼の体は全身鳥肌が立っていた。 父の代から今まで、北イスラエルとの小競り合いは…

あわや崩壊か・・

不愉快だ! 王はそこを通るたびに 胸のうちでその言葉を履き捨てた。 胸がむかむかした。それはレハベアムが父ソロモンの後を継いで5年目のことだった。 エジプトの王シシャクが、エルサレムに攻め上ってきたのだ。彼は神殿や宮殿にある宝物を物色し、父ソ…

ダビデの血筋は

ソロモン王、晩年の背教のおかげで その子供たちの世代は南北に国は分裂し 争いが絶えませんでした。 北王国は約200年続き、アッシリアに滅ぼされ、 南は約300年は続きましたが、 結局、バビロンに滅ぼされたそうな・・・。あ、な〜んだ。 アブラハム…

子供が病気になって

「ヤラベアムに属する者の 町に死ぬるをば犬之を食らひ 野に死ぬるをば 天空(そら)の鳥之を食らはん」おお! 何とも恐ろしい言葉です。ヤ、ヤラベアムってあのヤラベアム王様のこと?そうよ、10部族を神様から頂いた人よ。それが何でこんな恐ろしい目にあうわ…

どうゆうことなの!

「祭壇よ、裂けよ! その灰は地に落ちよ!」一人の男が仁王立ちになって叫んだ。 祭壇で香をたいていたヤラベアム王は顔を上げた。 王を見つめる男の目には力があった。神の言葉だと。 ダビデの家にヨシヤという子が生まれる? そいつが、この祭壇の上に偽祭司…

分裂

ヤラベアムは一日千秋の思いでその時を待っていた。 ソロモン王の亡くなる日をです。 そしてついに王は亡くなり、 ダビデの町に葬られたと伝える者があり、 「我らの王になってください」と勧めるのでした。 ヤラベアムは預言者から渡された 10枚の布切れを…

12枚の布

今ヤラベアムは、エジプトの王シシャクのもとに身を寄せている。信頼も厚かったソロモン王がある日突然兵を差し向けて 彼を捉えて殺そうと図ったからだ。 彼にとってソロモン王は崇拝の対象だった。 そんな王に目をかけられたことは名誉で、 その下で働ける…

厳しいお言葉

ソロモンは大事業を成し遂げてほっとしたのか? 彼の優しさが裏目に出てしまったのか? それとも、年老いて気弱になってしまったのか。それはともかくとしましても、 彼は妻たちの要求を呑みました。 それは禁手、もっとも忌むべき事柄でした。 見てください…

シバの女王

「おやまあ、随分話し込んじゃいましたね。」おばあさんは少しはにかみながら この店自慢の大きな出窓から空を見上げた。「すてきな雨宿りでしたよ」そういって、おばあさんは片手をテーブルの端において ゆっくりと立ちあがりました。未来はそんなおばあさ…

ここは荒地だ!!

自分の親の大ファンだからって 自分の親が身まかった後もその人が生前望んでいたことを その息子が引き継いでおじ様、親父の後を継ぎました。 親父亡き後も、 ごひいきのほどよろしくお願いいたしますって 言ったからって、ああまで親身になってくれるものな…

神の栄光が満ちて

契約の箱は至聖所(しせいじょ)に納められました。 至聖所の正面の壁に置かれた二体のケルビム像が 箱を包み込むように翼を伸べています。 今やその箱の中には二枚の石板しか入っていませんが その石板こそ、神様とイスラエルの約束の証でした。 祭司たちが至…

万感胸に迫りて

契約の箱・・・ それはアカシアの木に金メッキをほどこした四角い箱で 四隅に輪がつき、そこに長い棒を通して、 レビ人が担いで運びました。 中には・・・ モーセがシナイ山で神様からいただいた 二枚の石板が納まっていて、 その表面には十戒が刻まれていま…

祝!神殿完成

神殿は着々と進んでいます。 それにしても静か、ノミの音一つ聞こえません。ソロモン王様は、毎日神殿に顔を出し、 職人たちの仕事に興味津々。そんなある日、神様がソロモンに語られました。 「あなたがわたしの言うとおりにし、 わたしの命令を忠実に守る…

神殿建築始まる

神殿建築が本格的に始まったのは エジプト脱出の480年後、 ソロモン王在位4年目のジフの月(2月)のことでした。ソロモンは父ダビデが残した膨大な財産に目を通し終わると、 ツロのヒラム王に神殿建築のための 資材やら人材やらの協力を求めました。 この王…

王様は生き字引

今日は数字の羅列になりそうな気がする。 数字は・・あまりなじみがない。 肌に合わないのだ。きっと。 計算をしようとすると、頭が真っ白に塗り替えられる。 不思議です。不思議な現象です。ソロモン様は、お父上の政権をそっくり引き継いだとはいえ、 やっ…

知恵をください

今日のお白洲は騒がしかった。 二人の女の言い争う甲高い声と 悲鳴に近い子供の泣き声がしばらく続いた。それがピタリと止んだとき、 透き通った男の声が響いた。「これどうした。 手を離してはならぬぞ。おやえ。 それではおたみの子になってしまうではない…

落とし前はきっちりと。

バテシバはダビデ亡き後 しばしば彼のことを思い起こしては 昔を懐かしんでいた。そして、 若いアビシャグの未来を思うと哀れでならなかった。 仕える者の亡くなってしまった彼女は ひっそりと城の片隅で涙を拭う日々を重ねていた。そんな時、アドニヤがバテ…

主は牧者

ソロモンは屋上からエルサレムの町を眺めていた。 王宮のここは、父ダビデのお気に入りの場所であり しばしば父と共に立った場所だ。 この場所から町を眺めることは ダビデの習慣でもあったが、 すでに父はいない。ダビデは無事に息子にバトンを手渡した安心…

後継者決まる!!

アド二ヤ王子はあせっていた。 父ダビデの体力が衰えて、気力も弱まっていることに。 それなのに 彼が訪ねて行っても父は会おうともしなかった。一体何を考えておられるのだ。 いや、 もうそんな気力もないのかもしれない。 一日も早く父の口から、「お前が…