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ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

三日といわずに・・・

民数記

妻の視線を感じたモーセ
     「さあて、明日も忙しくなるぞ」
と大きな伸びをした。

日ごろ彼女には言い知れない苦労をかけて来た。
だからと言って、あえて口にはしなかった。
自分の気持ちは分っているはずだ、とも思っていた。

仕事に追われて
家のことはすべて彼女にまかせっきりで
夫らしいことは何もしていない。
彼女も特別何も言わない。

時々今夜のような不安な眼差しを感じることはあるものの
いつもそっと寄り添っていてくれる。

彼女はどう思っているのだろうか?
一度ゆっくりと話さなければ・・・・・
深々と枕の中に沈んでゆく頭の隅で、彼は思った・・・




そう、そう
いい忘れたけど、70人の長老たちを選べと神様がおっしゃった時
   「明日、お前達は肉を食べるのだ!!」ともおっしゃたのね。

モーセは民にそのことも伝え、身を清めて、朝を待てって伝えてあったの。
きっとみんな、今夜は夜明けを待ちわびながら寝床に就いたはずです。




昨夜の風は少しおさまて、
気持ちの良い朝を迎えた。
いつもの時間にテントを出ると、真っ青に晴れ渡った空が眩しかった。

道を歩いていると
両手に一杯鶉を抱えた人がかけて来てモーセに言った。

        「野営地の周りは鶉で埋め尽くされています。」

そんな騒ぎに引き出されるように、野営地のはずれに行くと、
うずらが、ばたばたと飛び込んできた。

彼は息を呑んだ。

辺りには羽毛が舞い飛び、うっかりすると口や鼻や眼を塞いだ。
うずらが垣根のように積み重なり、下の鳥は圧死していたし、
上の方は弱りきったうずらが、バタバタと仲間の上に転げまわっていた。

むっとするような熱気と臭いがモーセを包んだ。   
その上に、まだ雨のようにうずらが飛び込んでくるのだ。

そうして何人かの長老達に出会ったので
色々とさしずをしてから、会見の幕屋に向ったのだけれど、
野営地に向う人や帰って来る人の波にもまれて
たどり着いたのは太陽が高く頭上に昇った頃だった。


幕屋からは祭司たちの奉げる煙が、何事もないかのように、ゆるゆるとのぼっていた。


情報によると、野営地の端の何処から行っても、一日路、うずらで埋め尽くされ
それも一メートルもの高さに積み重なっていると言うのだ。
                       (そんなことってあるの???????)
もちろん、人々はうずらの始末に追われました。
それは手元が暗くなるまで続けられ、
次の日も、その次の日も、白んだ空の下で黙々と続けられた。
そして、朝も昼も夜も腹いっぱい食べ続けた。
それでも辺りには鳥の腐敗臭がただよいだし、民の中には気持ちの悪くなるものが出始めた。

モーセは先日の神様との対話を思い出していた。
     『望みどうり肉を与えよう。
      一日と言わず、二日と言わず
      一ヶ月は食べ続けるがよい!!
      その鼻から血が出てくるまでだ!!』
                       おおっつ!!
                       神さまぁ〜!
                       ちょっと、やけくそっぽくないですかぁ・・

     「え、ええ!!」
モーセもびっくり・・・
      「我々の家畜を全部殺しても60万人以上の
       この民を食べさせることなど出来ません』

                       そういえば鳥取県の人口が60万を切ったとか・・
                       色々と大変でしょうね。
                       
神様は岩をも砕くような声で言われました。
     『わたしの手は短かろうか? 
     あなたは、いま、
      わたしの言葉の成るかどうかをみるであろう』



モーセは気持ちの悪い汗をかいていた。

それはこれから起ころうとする、
         なんだかわからないが、
             不気味な胸騒ぎのせいだった。



・・・・・・・・・・・