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ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

ナオミの日課は・・・

ルツ記

思わず叫んでしまったルツ、その声は震えていた。

    「そうか、そのことか。
     いつその話を持ってくるかと実は待っていたんだよ」

ボアズはルツを気遣いつつ、優しく声をかけた。

    「お前は本当に良く出来た人だ。
     夫に仕え、姑につかえ、
     その上、色々と誘惑もあるだろうに、その身を清く保ってきた。
     こんな年寄りだが、喜んで引き受けよう。
     しかし、私よりも近い親戚がいるから、
     まずは、その人と話をしてこなけれないけないな。
     とにかく今夜はここで休みなさい」

こうしてルツはボアズの足元に伏して、夜を明かし、(∪。∪*)=3=3=3
明け方近くにナオミの元に帰った。

軽くドアを叩く音にナオミは頭を上げた。
昨夜のままの姿で寝てしまっていたのだ。
急いでドアを開けると、
きらきらと輝いた瞳のルツが、
勢いよく彼女の腕の中に飛び込んできた。.+:。(ノ^∇^)ノ゚.+:。

    「まあ、まあ、
     お前の顔を見ただけで、良いお返事をいただけたとは思うけど
     どうだった」

ナオミはしげしげとまぶしそうに、嫁の姿を眺めた。
ルツはその視線に頬を染め上げながら、
それでも、躍る心を抑えつつ(*μ_μ)σ| モジモジ・・・

    「おかあさま、
     ボアズさんはわたしの言葉を、みな受け入れてくださいました。
     でも、もっと近い親戚が居るので、その方と相談するそうです」

    「そうかい、あの方は誠実なお方だから、
     お前を悲しませるようなことはありませんよ」
     
    「それから
     空手でお母さまのところに帰ってはいけないと仰って
     大麦21リットルを持たせてくださいました」
ルツがテーブルに置いた外套を広げると、
大麦の山が音もなく崩れた。

    「おお、そうですか。これはまあ、・・・
     ルツや、お知らせがあるまで、
     静かに待っていましょう。
     ボアズさんは今日中にも、何か知らせてくるでしょうから」

その頃ボアズは、町の広場に立っていた。
彼の足が動いた。
目ざす相手が見つかって、躊躇うことなく声をかけた。

    「おや、ボアズさん、久しぶりだな。
     ところで話とは何のことかね」

    「すぐに決めなければならない事があるのです。
     今、証人として町の長老10人にも集まってもらっています」
そういって、ボアズは長老たちのところに彼を案内した。

    「実は、親戚のエリメレクの土地買い取りの事なのですが、
     あなたが一番近い親戚なのです」

    「ああ、そうだな。もちろんわたしが買い取ろう。
     これは親戚としての務めだからな」
     
    「それは良かった。
     それでは、ナオミと一緒に来た異邦人の女で、未亡人のルツをも引取って、
     生まれた子に、エリメレクの土地を相続させてやってください」
     
    「おいおい、未亡人が居るのかい。
     それはだめだな。それでは、わたしの財産が減ってしまう。
     その権利は、ボアズさんに譲ろう」
彼は自分の靴を脱いでボアズに渡した。
渡された靴を持ちながら、証人たちに向かってボアズは言った。

    「今お聞きの通りです。 
     皆さんはこのことの証人です。
     わたしボアズは、一族の中からエリメレクの家系が断絶しないように
     親戚としての務めを果たすため、その土地と亡くなったマロンの妻ルツを買い取ります。
     また、子が生まれたら、その子にその土地を相続させ、
     エリメレクの家系を起こさせます」

長老たちはこのことの証人としてボアズを祝福した。


・・

ナオミの腕の中には、血色のよい赤ん坊が声を上げて笑っていた。
このところ彼女は家の前で、そうする事が日課になっていた。
通りかかった女たちは立ち止まり、ひとしきり赤ん坊を眺め
ナオミと声を交わし、笑いあった。

    「よかったわね。あんたは神様に祝福されているわよ。
     あんなに優しい嫁さんと、こんなに可愛い孫に恵まれたんだもの。
     たとえ、7人の息子がいたって、
     あんなに良い嫁さんにめぐり合えたかどうか」

ナオミはそんな言葉がうれしかった。
日に日に、孫の重みで腕がしびれてきても・・

ルツは扉の影から姑の横顔を眺め、
赤ん坊の可愛い唇を求めて、
にじみ出てくる胸の痛みに、幸せをかみ締めるのでした。




おしまい
・・*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*


ボアズはエリコのカナン人「遊女ラハブ」の子どもだったとか・・・

ルツの赤ん坊の名前は「オベデ」
オベデはエッサイの父で
ダビデ王の祖父となった。・・・そして、その家系は新約の主人公へと続いてゆくのですが・・・。



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