ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

可愛くないの?!

エホシバは絶句した。

アタリヤ様が、王子様たちの暗殺を、企んでおります!!

彼女の部屋に忍び込んできた者が押し殺した声で言ったのだ。

アハジヤ・・・

つい最近、エヒウに殺された兄弟の名だ。ユダの王だった。その息子たちをですか!?お母様!あなたの可愛い孫ではありませんか!

彼女はもごもごと、ひとりごちた。

エホシバ様、時間がありません。お急ぎください!!

その者はそう言い残すと、姿を消した。

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ああ! どうしよう!!

彼女は両手を握り合わせて胸の上で組むと
ぐっと顎を押し込むようにして目を閉じた。

そ、そうだわ!
知らせなければ!

気づけばヨアシの寝室の前に立っていた。

声もかけずにその部屋に入ると、
乳母が驚いたように振り向いた。

急いで、時間が無いの!
ヨアシ王子様を隠すのよ!
アタリヤが、母上がやって来る!!

乳母は彼女のただならぬ様子から、すべてを察した。
揺りかごの中の幼子を大きな布で包むと
有り余るほどの豊かな胸にヒシと抱き寄せた。

間に合わないわ!!
乳母は一瞬立ちすくんだ。
姫様、私はこの部屋の隠し部屋に逃れます!!
恐怖で引きつった顔と、飛び出さんばかりに見開かれた目を
アハジヤに向けると、
彼女は寝室の奥にある小部屋に駆け込んで行った。

アハジヤは揺りかごの中の物を無造作に放り投げ、
部屋の中を荒らしまわりながら叫んだ。
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誰か来て!
ヨアシ王子様が居ない!

彼女の声を聞きつけたのか、
ちょうどそこまで来ていたのか、
すぐさま、兵士たちが飛び込んできた。
彼らは寝室の中をくまなく探し回ったが、
ヨアシ王子も乳母も見つけることが出来なかった。

彼女はホット胸をなでおろしながら言った。

私がこの部屋に来たときには、部屋はご覧のとおりだったわ。
窓が開いていて、ばたばた音がしていたのよ。

リーダー格の男が不審そうに、じろりっとエホシバを眺めたが、
何も言わずに部屋を出て行った。

カタカタと開き戸が鳴る。
風が部屋の中を走りぬける。
アハジヤの髪飾りがゆれる。

ホッと息を吐きながら、彼女は肩の力を抜いた。
恐る恐る部屋の入り口まで行って、
壁際に体を押し付けるようにして、あたりの様子を伺った。
誰も居なかった。

アハジヤは急いで奥の小部屋に飛び込んだ。
そこは何の変哲もない、ごく普通の小部屋だ。
兵士たちが乱暴に探し回ったのか、
衣装ダンスの扉が半開きになっていた。

もうだいじょうぶよ、誰も居ないわ・・
彼女が囁くように言うと、
吊り下げられた衣装がおずおずと動いて、
乳母が顔を覗かせた。

まあ、そこにいたの?
ええ、この奥に隠れ小部屋があるのです。
彼らもここを開けましたが、
奥の扉には気づかなかったようです。

それよりも、もう少しそこに居れるかしら?
夜になったら迎えに来るわ。

なんとか・・
賢いお子様ですから、泣いたりはなさいません。
小部屋には当座必要なものはそろっております。
アハジヤはうなずくと、
夫で祭司のエホヤダのいる主の宮に
何気ない風を装って出かけて行った。
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こうして、6年間、
祭司エホヤダの手厚い保護のもとで
ダビデ家の血筋は、スクスクと成長してゆきました。

王子の一人が見つからなかったわけだけど、
アタリヤはどう思っていたのかしら。
もちろん、血眼になって探したとは思うのですが・・

7年目のある日、
意を決したエホヤダは、宮殿に使いの者を差向けた。

。。。。。

しまった!!\(◎o◎)/
変な所をいじってしまった。
twitterに通知?
解除できないのか?
ひよこ的には、画面が醜くなってしまったような・・・