ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

そのパンと肉はどこから?

ギレアデのテシベに預言者エリヤはいた。
ある日突然、神様のお告げがあって、
彼はサマリヤに行き、アハブ王に言った。

「私が雨よ降れ! と言わない限り
これから数年は日照りが続く。
雨はおろか露もおりない。
主の言葉だ!」

田舎から出てきたばかりのエリヤにとって
サマリヤの町のどれもこれもが新鮮で、キラキラ輝いて見えました。
立派な住まいが連なり、人々の服装も洗練されていましたし、
市場には色とりどりの果物が溢れ、
鼻腔をくすぐるおいしそうな匂いが彼を取り囲みます。

しかし彼の心は晴れません。
そんな活気ある街中のあちらこちらに、異教の神々の像が置かれ、子供たちはその周りではしゃぎ回っていた。
人々は気軽に、偶像に頭を下げていた。

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イスラエルの真の神様を敬う者はこの町にはいないのか?
彼はあたりに目を配りながら街中をさ迷いましたが
悲しいかな言葉にするのもはばかられるような現状が
サマリヤの町を覆っていました。

何年も雨が降らなければ、この美しい町並みも色あせて
市場は寂れて人影もなくなることだろう。
子供たちの元気な姿も消えてしまう。

宮殿が見えてきました。
彼の足取りは、ますます重く、地面に吸いつけられてゆくようでした。それでも彼は歩きました。
言わなければなりません。


アハブ王は預言者エリヤの姿を見ると目を細め、薄い唇を引き結んだ。
彼の姿があまりにもみすぼらしく、
玉座の前にひざまずくには場違いだと思ったのだ。
それでも王は手を差し伸べた。

エリヤはうやうやしく再度礼を尽くしてから
膝を伸ばし、王の前に立った。
外観とは裏腹に、王を見上げる彼の目は透き通って汚れなく、力づよい。
王は肘掛に置いた両の手に力をこめて、睨み返したが、
エリヤの深い瞳の奥から解き放たれる
研ぎ澄まされた眼差しには及ばなかった。

王はエリヤが語った言葉に一瞬息を飲んだ。

雨が降らないとな。
お前が雨を降らしているのか?
どうかしているぞ、エリヤ。
露が降りないとゆうのか?
お前がここへ来るまでに、市場を見たか。
昨年もその前も豊かな収穫があったのだ。
雨は時が来れば降る。
露は木の芽を濡らすのだ。
そんな戯言をわしに聞かせるために
川を渡ってきたのか、
帰れ帰れ、
ヨルダン川の向こうで静かに暮らすがよい。

アハブ王は彼の言葉を笑って受け流した。

王様、これは私の言葉ではないのだ。
イスラエルの神、主の言葉だ。
町に満ちている偶像と手を切らなければ
神様の言葉は必ずなるぞ!

警備の兵に両脇を抱えられ
宮殿の外に投げ出されるまで
エリヤは叫び続けた。

エリヤよ。
雨が降らなくなれば
王はお前を探し回るだろう。
川を渡らず南下せよ。
エリコの近くにヨルダン川に注ぐ川がある。
ケリテ川だ。
そのほとりに身を隠せ。

   
エリヤは神様の言葉に従った。
それから雨は降らず、露も降りなかった。
地上は立ち上る土煙に視界がさえぎられ
地上から緑は絶えた。
彼が隠れ住んだところは、人家も行きかう人の姿もなく、
食べ物も皆無だった。
それでも彼は元気に生きていた。
日増しに細ってゆく川の水を手ですくい、
朝と夕にパンと肉を食べた。

神様が確約してくれていたから、エリヤは心配していなかった。

日々のパンと肉はカラスに運ばせるから。

神様はそうおっしゃったのだ。
そうして今彼は、うまそうに肉をほおばっている。

烏って賢い鳥だけど、
どこからかっさらってきたのかな?
いえ、そんなこと・・・
まさか烏が作ったわけではないでしょうに????
神様に頼まれて、
パンと肉を用意する人がいたんだわ。
毎日、朝と夕に烏が来るから
パンと肉を持たせてやってくれって。
でもまさか、
預言者エリヤの下に運ばれてゆくなんて・・
知らなかっただろうなぁ〜。

なんか、すてきだわぁ〜。。。
記事になるよね。
美談だよね。
現代なら「人命救助カラス」ってことで、
表彰されたりなんかして。

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でもね、ついには、ケリテ川も干上がってしまうのですね。
そしたら神様はおっしゃいました。
シドンのザレパテ村へ行けですって。
地図でシドンを探したら、レバノン山脈を背にした港町?にシドンがあったけど、ここでよいのかな?
ヨッパかどっかの港から、船で北上したのかしら?

大干ばつ。でも、ここなら大丈夫。
レバノン山脈から湧き出す、冷たく透き通った水は美味しかったと思うわ。

あああ、お水が飲みたくなっちゃった。
東京都の水道水は美味しいとか?
わが町の水道管が新しくならないかぎり、
タンク式でなく、直接水道管から引き込まないかぎり、
なかなか・・ねぇ。。。

子供のころ、
我が家の井戸の水は美味でした。
何気なく飲んでいたけど・・

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