吹雪いています。
それでも、こんな日は心が騒いで、まだ踏み固められていない場所を探して、小一時間ほど歩いてきました。
屋根に積もった雪が強風で吹き上げられては、温泉宿の湯煙のように降り注いで幻想的です。
愛犬家がリードを長く伸ばして、その先のはしゃぎまわる犬の姿を追っているのを見たrりしていると、
団地の中庭では、白いつぶてが砕けて、子供たちの華やかな声が咲き乱れていました。
真っ白に塗り替えられた世界を、朝日がうっすらと紅を差してくれるといいのだけれど、十数年ぶりかの大雪とのこと、このままでは治まりそうにないですね。
吹雪いています。救急車が、その存在を忙しなく伝えています。雪害が最小限で済みますように。
*
一夜明けたら、別世界。
あたたかくて、明るくて、静かです。
ベランダで、雪だるまが出来ました。(*^-゚)v
・・・・
さて、エリシャの預言どうり、サマリヤの人々の干からびた胃袋は膨らんだ。
王はほっと、人目を避けて、安堵の息を吐いた。そして、エリシャのことが気になった。
王はエリシャについて知る者をつれてくるようにと命じた。すると、すぐに連れてこられた男がいた。
今朝方、城門を叩いた男の一人だ。家来たちの報告によれば、彼は重篤な皮膚病だったが、今は癒されて、祭司の調べも済んでいると言う。
お前が知らせてくれたのか。礼を言おう。それでエリシャについても知っているというのか?聞かせてくれ。
王様、
私のような、者があなた様の御前に侍ることが許されて
感謝いたします。おっしゃるとおりでございます。
私は長い間エリシャ様のもとに仕えていましたので、あなた様がお知りになりたいことをお話できると思います。
彼は偉大なる神の人です。
エリシャ様の師匠はエリヤといい、彼も偉大な預言者でしたが、その後を継いだのがエリシャ様です。
彼は大胆にも、師匠の力の二倍の力を求めて、それを与えられました。それで矢継ぎ早に次々と、奇跡の業をなしてゆきますが、
私が実際に見たのは、
シュネムの女の子供を生き返らせた時です。あの方が、死んだ子供の上に覆いかぶさって祈ると、子供がくしゃみをして起き上がったのです。
男は身振り手振りを交えながら、そのときの驚きを語り伝えていた。王様が身を乗り出すようにして聞き入っていると、
王様、お話中申し訳ありません。
家来の一人が口を挟んだ。
あなた様に話があると騒ぐ女がいましたので、別室で色々と質問をしていたのですが、その女、以前、シュネムに住んでいて、
エリシャ様に滞在用の部屋を提供していたというのですが。
なに、シュネムの女だと?
連れてまいれ!!
女がおずおずと王の前にぬかずいた。
その女の横顔を見て、男は言った。
あ!この人です。今話していたのは、この人のことです!
女もその声に顔を上げた。
そして、ぁ!と吐息をのんだ。
懐かしい顔がそこにあったからだ。
あなたはゲハジさん!
女の目が潤んだ。
王様、申し上げます。
その女は、エリシャ様から、7年間飢きんがあるから、避難するようにと言われ、ぺリシテ人の地に逃れたそうです。
ところが、
飢きんが終って戻ってみると、自分の土地には他人が居座っていて、事情を話しても、相手にしてもらえず困っているというのです。
図渦しいやつめ!それではエリシャも難儀しているかもしれない。
王様はすぐさま役人命じました。
よいか、無断で居座っている者に、この女の土地も建物もすべて返済させるのだ。それから7年間の賃貸料も支払わせるのだぞ!
よかったです。
ゲハジさんが癒されたって事は、あんなに激しくしかったのに、エリシャさんが許して下さったってことですよね。
そうだわ、聖書にはこの人がゲハジだって書いてないけど、
たぶん・・・ゲハジさん?ですよね。
ねぇ、エリシャさん、聞こえているのでしょ?
それでいいのですよね?
・・・・・・・
さて、エリシャさんは何処に・・・・