ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

敵は間もなく滅びる! (イザヤ書3)

イザヤは大きな板に、

「マヘル・シャラル・ハシュバズ」と書いた。

 昨夜、神様からのお言葉があったのだ。

 

祭司ウリヤとゼカリヤに事の次第を告げると、

二つ返事でその証人となってくれた。

 

 イザヤはその大看板を担ぐと、

路傍に立った。

興味を示した人々がその前に集まった。

 一人の男が言った。

 

  この看板は何だい?

 

イザヤは一歩進み出て言った。 

 

  この言葉の意味は、

 「敵は間もなく滅びる」という意味だ。

  神様がおっしゃったのだ。

  私に男の子が与えられる。

  その名前をこれにせよと。

 

  それはおめでとう!

  「敵は間もなく滅びる」

   いい名前じゃあないか。

   世の中が物騒になっているし、

  神様が命名なさるなんて、

  祝福された子供だね。

   

やじ馬たちは、

がやがやとひと騒ぎしてうなづいた。

 

  そうか、よかった!!

  これで我が国も安心だな。

 

人々の足が四散しそうになると、

イザヤは右手で手招いて言った。

 

  まて、まて、安心なものか。

  いいか、

  その子が初めて言葉を発する前に、

  敵は来る!敵は来るぞ!

  アッシリヤはシリヤ(ダマスコ)と、

  イスラエル(サマリヤ)を攻め、

  金銀を奪い、

  シリヤの王は殺される。

  イスラエルの民は他国に連れ去られる。

 

   我々は大丈夫だ?

    ユダは大丈夫だ?

 

   選民だからか?

     勘違い!!間違いだ!

   真の神様と、偶像とをごっちゃにするな!!

   イスラエルの神に立ち返るのだ。

   従うか、不従順のままかだ!

   祝福か、呪いかだ!

 

   背きの罪から踵を返せ!

   罪を許してもらうのだ。

   偽りの神々から離れ、

   死者の言葉に頼るな。

   アッシリヤは我らを罰するムチだ。 

   ムチが振り下ろされる前に、 

   我らの祖先を奴隷から解放した神に立ち帰れ!

   敵は来るぞ!

   これは契約不履行の罰だ。

   神様が私たちイスラエルの罪を裁くために、

   お使いになるムチだ。

 

イザヤは王宮にも足げく通った。👣

 

  王よ、万軍の主にすがれ!

  救いの手が、

  裁きのムチと変わる前に。

  アッスリヤは、シリヤと、イスラエルを襲い、

  大水となって、ユダにもなだれ込んでくる。

 

    イザヤよ。そう興奮するな。

   アシリヤはイスラエルのホセア王に

   怒っているのだ。

   彼は隷属して貢ぎを納めていたのを止めた。

   なぜだ?

   エジプトのソ王に鞍替えしたからだ。

 

     ちがう!

   我らを奴隷から解放し、

   エジプトから導かれた真の神から離れた。

   それゆえ、

   神様はアッシリヤを用いられるのだ。

 

 しかし、王は聞く耳を持たなかった。

    

  アハズ王よ。

  あなたは清き神のささやきよりも、

  大河の流れのような

  アッシリヤに頼ろうとするのか?

  それは勢いを増し、

  堤を超えてユダにも迫ってくるぞ!!

 

王はイザヤの言葉に渋い顔を向けながら、

首を横に振り続けた。

イザヤの説得は王の耳には留まらなかった。

アハズ王はダマスコにいるアッスリヤ王

テグラテピレセル(プル)に使者を送った。

自身の保身もかねて、

沢山の貢物を持たせて、

助けを求めたのだった。

その願いがかなえられると、

アハズ王自らダマスコに出かけた。

 

アハズ王は、

テグラテピレセル王のご機嫌を取るために、

積極的にアッシリヤの神々を取り入れることにした。 

 

すぐ偶像とその神殿の図面をコピーして、

祭司ウリヤに作るように命じた。

 

こうして、

イザヤの奔走もむなしく、

アッシリヤに援助を求めることにこだわる

アハズ王だった。

 

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ああ・・・・

足が痛い。👣

血にまみれ埃をかぶった足。

イザヤはうずくまった。

力を失った陽光が、

ゆっくりとその背に降りて、

闇が、

イザヤを包んだ。

その中に、

怒涛のように押し寄せる大河の響きを聞いた。

愛するこの国を飲み込む様がはっきり見えた。

彼は頭を抱え、声を上げて泣いた。

イザヤの胸はパクパクと激しさを増し、

息苦しくなって、

肩で息をした。

 

  神様ぁ~。

  誰も私の声に耳を傾けてはくれません。

  あなたの選ばれたこの国、

  み翼で守られてきたこの国。

  それはどうなってしまうのでしょうか?

  選民イスラエルは生き残るとおっしゃいましたが、

  果たしてそれは‥

 

イザヤの繰り言は、

むなしく闇に飲み込まれて行くばかりだった。

 

・・

イザヤさん、😿頑張って!!😿