ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

起きて食べなさい

預言者エリヤの出現は、アハブ王とその妻イゼベルにとって、厄介な存在だった。真の神から民の目をそらさせ、

バアル礼拝を奨励し、率先して偶像礼拝を行っていた王の前に、忽然と現れたエリヤの風貌は、威厳があって、王の権威をもってしても抑えがたかった。

彼、エリヤには、神の怒りの霊が臨んでいたのだ。

特にイゼベルは、真の神の預言者たちの迫害に、躍起になっていた。

そのやり方は熾烈だった。

王に仕える高官オバデヤは見かねて、預言者100人余りを分散して、荒野の洞窟にかくまったほどだった。

 エリヤはカルメル山で、バアルの預言者たちと対決し三年半も雨が降らなかった地に、雨を降らせた。

 持てる力をすべて出し切った彼を待っていたのは、イゼベルの怒りと、執拗な追跡だった。心身共に、ぼろぼろのエリヤは、追跡者の手を逃れ、ベエルシバのケリテ川のそばに身を潜めた。

 

そこは、干ばつが襲ってくる前、神に示された場所であり、数々の奇跡によって命を繋がれた場所だった。

そこではザレパテの寡婦の息子を、死から引き戻したことがあった。あれも、これも、すべて全能の神様のお力だ。

しかし、今回の出来事は・・ 

カルメル山でのあれは、何だったんだ。勝利の高揚感はエリヤから引き剥がされ、ずたずたにひきちぎられて、足蹴にされた。彼の心は虚無感で抜け殻のようになっていた。

 王も王妃も、真の神のお力に震えあがり、土ぼこりの地に雨粒が落ちだしたとき、あんなに狂喜して喜んだというのに。

彼らはそれを真の神様のお力だと認めなかったのか?

バアルの預言者の無力さに目をつむったのか?

止まれ、止まれ!

こんな愚かな王や民のために何をやっても無駄だ。

 エリヤはベエルシバの荒野の中で、神様の器としての自分の無力さを呪い、死を願ってうめいていた。

 そんな彼のもとに、天の使いが現れた。

天の使いは、しなったエリヤの肩に手を置いて言った。

 「起きて食べなさい」

ああ、ここ、なぜか目頭がじわんと~~。🐤

 エリヤが振り返ると、 焼きたてのパンと、水の入った瓶が・・

エリヤはそれらを飲んで食べた。

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すると、今までの疲れがどっしりと彼の上に倒れ込んできて、瞼が抵抗空しく垂れ下がり、ずりずりと眠りに引きずり込まれた。

 「はっ?!」Σ(゚Д゚)

 どのくらいたったのか、突然、耳元で声がした。

 「起きて食べなさい。道が遠く耐えられないでしょうから」

 耳元でささやく声には聞き覚えがあり、温もりを肩に感じた。疲れでぼんやりとしていた視界が、今は開け、心臓の鼓動も、力強く全身にエネルギーを送っていた。

目の前には、やはりパンと水があった。彼はガツガツと勢いよく食べた。そして立ち上がると歩きだした。👣

 どこへ?

 エリヤはそれがどこだか分らなかったが、彼の足は力強く踏み出し、迷うことはなかった。 

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ええ!

40日40夜、歩いて、ホレブ(シナイ)山へ!👣

カルメル山からベエルシバまで約170キロ。

そこから、モーセ十戒を貰ったホレブ(シナイ)山までは約300キロ。

40日40夜?どこかで寄り道でも?

 エリヤは山頂近くで洞穴を見つけると、くずおれるように倒れ込み、幼子のように眠りこけた。 

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寒さで目が覚めたとき、太陽はまだ地平の向こうに沈んでいて、一日の働きのための序曲を奏でていた。🎻

それは、薄くたゆたう雲を七色に変化させていたが、遠くの山々は黒い影の中にしずまっていた。

エリヤは横になったまま、ぼんやりとそれらに目をやった。頭の中で、目まぐるしく過ぎた日々を反芻していた。

と、彼のいる洞穴の奥から、声が響いてきた。

 「エリヤよ、出でよ!山頂に立て!」

 彼が、驚いて身を起こしたその時、目の前の大岩に雷が落ちた。眩しい閃光と飛び散る岩。思わずマントに身を隠し、穴の入口にへばりついた。バタバタとマントの裾が風にあおられ、体が激しい振動に揺さぶられ、ばらばらと小石が彼の上に落ちてきた。稲光は留まることなくマントに差し込み、⚡耳をふさいだ指の隙間から雷鳴が鼓膜を叩いた。

 神様が、エリヤの前を通り抜けられたのだ。

  気付けば、いつの間にか地震も暴風も止み、雷鳴も遠のいていた。🌈

しかし、彼の体は小刻みに震え続けて止まらなかった。

 「エリヤよ。ここで何をしているのか」

 朝日がエリヤのマントを朱色に染め始めたとき、その声がした。ビクリと頭を動かすと、はらりとマントがずり落ち、太陽のぬくもりが彼を包んだ。🌄冷え切った身の内から、温かなものがあふれてきて、彼の手を濡らした。

彼はあわててマントをつかみ、しっかりと全身を覆いなおした。震える手がまどろっこしかった。神の御光の中にあることの恐ろしさに、心臓がバクバクと彼の喉を圧迫した。慄きが頂点に足したとき、誰かに引き起こされるかのように立ち上がっていた。そして、洞穴の入口へと導かれた。

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 唇がカサカサだった。ヒリヒリと痛む喉の奥で、空っぽの胃が、ぎゅぎゅぎゅっと萎縮した。空気が押し出されて、彼は声を絞り出した。自分の耳にその声は素通りしていって、今までのいきさつを語り、追ってから逃れていることを告げた。他人の声のようだった。

がくがくと膝がしらがきしみ、エリヤは再び身を沈めた。

 「ダマスコに行くのだ。二ムシの子エヒウに油を注ぎなさい。次期イスラエルの王は彼だ。 お前の後を継ぐ者も決めた。エリシャだ。」

 こうしてエリヤはホレブ山を後にした。

山を下りるごとに、彼の体は軽くなり、歩幅も伸びて行った。🐾

 

一人の若者が12くびきの牛を使って畑を耕していた。エリヤは通りすがりに、自分のマントを彼に被せた。するとその若者ははたりと動きを止め、振り返ってエリヤを見た。

 「あ、あなたは!」Σ(・□・;)

 若者は慌ててエリヤを追った。追い越しざま、彼は両手を突き出して、澄みきった目で真っすぐとエリヤを見た。👀  つづく

 

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pyp

 

 

グルグル回り胴回り、    

  ちょっと、ちょっと、(# ゚Д゚)

  なかなか前へ進んでいないのでは?

  堂々めぐりしてない?🚙🚌

 

はい、その通りで・・。

道が見えてきません~。(´;ω;`)ウッ…

 

  ほんと、何とかならないの?⚓

 

あ、すみません。<m(__)m>

う~、あ~!

あ、悪の~、、ぺんぺん。。。

🐤は浪曲も講談も好きだぁ、ぁ、~~。。

 

 さて、

悪の代名詞のように言われてしまう王、👑

ヤラベアムの在位期間は22年、

実子のナダブは、2年間玉座に座りました。

父の悪行はしっかりと受け継いだナダブ王は、

アヒヤの子バアシャの反逆で、

あえなく玉座を奪われました。

 

バアシャは即位後、

あっという間にヤラベアム家を滅ぼしました。

 

  それって、身の安全のためなの?

 

それもあるけど、

あのシロ人アヒヤの預言のとおりになったってことよね。

  

  え!そうなの!ブルッ!

 

いつだったか、 ハナ二の子のエヒウに

神様がおっしゃったんですって、

「バアシャのやり方は良くない・・・」って。

エヒウは忠実にそれを実行したので、

バアシャは殺されたってわけ。

 

  でも、バアシャの子のエラが

  王座を引き継いだのでは、

  変わり映えしないわよね。

 

そうねぇ。(・・?

でも続きが…

 エラ王様って、

テルザ宮殿のつかさの家の宴席中に、🍶

その家来ジムリに殺害されちゃうのよね。

 

  つかさと家来はグルだったの?

 

そこはどうだか?

家来のジムリが王になったってことは、

宮殿つかさは知らなかったかもね。

 

  そうなんだ。

  ジムリも即位後すぐ、

  前王の家系に属する者を抹殺したそうだけど、

  どうなの?

 

本当のことよ。

なにせ、預言者エヒウの言葉があったから・・・。

 

   うう、預言者の言葉って・・・怖い~。

 

ジムリのやり方は民の反感をかって、

その波に乗って🌊

軍曹オリムが謀反人討伐に乗り出したものだから

あっという間にジムリは追い詰められたってわけ。

 

  あ、そのことはうわさで聞いたわよ。

  火攻めにあったとか・・。

 

そ、そうなのよ。

ジムリはもう勝ち目がないと悟って、

宮殿に火を放って、

天守に登って焼け落ちたの。

日本にも三日天下・・とかあったらしいけど、

ジムリは七日天下だったってわけね。

 

これがきっかけになって、

ギナテの子テブニを推す者と、

オムリを推す者とに 

イスラエル国内は分裂するけど、

結局、オムリが勝って、

12年間イスラエルを治めたのね。

 

彼の死後、実子アハブが即位して、

お后をむかえたけど、👸

偶像(バアルとアシュタロテ)と

それに仕える祭司をぞろぞろ連れてきちゃったから、

アハブ王様は大変。

お后の機嫌をとって、

バアル礼拝にはまってしまって。

これには、忍耐深い神様も怒ったわ。

 

さて、ぺんぺん!🎸

そんなわけでして、

テシベ人エリヤに神様のお声がかかりました。

果たしてそのお言葉とは。

 

はい、お時間が参りました。⌛

次回、預言者エリヤの立ち回り、

とくとごらんあれぇ~~!

***

 

連休はどこかへお出かけでも・・?

ドライバーのイライラは禁物。

渋滞に備えての対策もお忘れなく。

いってらっしゃいませ~!🐤

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こんなはずでは・💔

★(シロ人の預言者アヒヤの回想)   

 

アヒヤは、暗い部屋の中で心を痛めていた。

ヤラベアム王が、

べテルとダンに「金の子牛」の像を置き、🐂

民に礼拝させたと聞いたからだ。

 

あの日、私はエルサレムの町の外の

やっと自分が休めるほどの、

小さな木陰に立っていた。🌲

相変わらず照りつく太陽の日差しは強く、

ついつい日陰を探していたのだ。☀

目をつぶっていると、

まったりとした空気が取り囲んでいた。

閉じた瞼の中は、もやもやとして明るかった。

あの時、私は一人の男を待っていた。

その男は、ヤラベアムといった。

ソロモンに手腕を買われ、

強制労働の総監督に任命されていた。

陰ひなたなく良く働く男だった。

 

いっときほど待っただろうか、⌚

私の目の前を歩いて行く者はいなかった。

きっと早朝に出て行って、

陽が落ちる前に帰ってくるのだろう。

何の鳥だったか、🐦

そのさえずりが今も耳元に残っている。

私はそのさえずりの中にさまよっていた。

それからしばらくして

一瞬、風が頬をなぜ、

さえずりが止んだ。

ゆっくり目を開けると、

一人の若者が、

サクサクと、

小気味よい足どりで歩いてきた。👣

 

彼だ!♡

私の心が叫んだ。

私はその若者が近づくのを待って、

ゆっくりとお辞儀をした。

 

それから、

若者の先にたって歩いた。

躊躇することもなく若者は従ってきた。

少し行くと脇道があった。

私は迷わずその道を進んだ。

覆いかぶさるような藪道を抜けると、

ぽっかりと空が広がった。

そこは野っぱらで、

2人のほかは誰もいなかった。

 

その開けた中にずんずん進んでいって、👣

ぱたりと、唐突に止まり、

ゆっくりと振り返った。

手の届くほどの距離に若者がいた。

はっと息をのんで、

立ち止まった時の、

その目は、

澄んでいた。

瞬時に、神様が示されたヤラベアムだと分かった。

あの時、

私は彼を好ましく思ったものだった。💝

 私はその若者に、伝えるべき言葉があった。

私は足を止めていった。

 

「私はアヒヤ

 預言者だ」

 

今日は、真新しい衣を着てきた。👘

私はゆっくりと、その衣を脱いだ。

それから、

その白い衣を恭しく天に掲げた。

 

 「その衣を12枚に裂け!」

 

神の声が耳元で響いた。

それで私は力まかせに、ビリビリと引き裂いた。

一枚が二枚に、

そしてさらに引き裂いていって、

12枚になった。

若者は驚きつつも、

私の指先を見つめていた。👀

私はその時、少し汗ばみながら言った。

 

 「さあ、10枚をとりなさい。

  イスラエルの神、主はこう言われる。

 『私はソロモンの不信仰のゆえに、

  その手から国を引きはがす。

  そして、

  あなたに10の部族をあたえよう。」

 

若者は一瞬プルっと震え、

いやいやと首を振って後ずさった。🙅

私はずいっと、彼に近寄って、

引き裂いた布を差し出した。

彼は観念したように唇をかみしめた。

指が震えていた。✋

その小刻みに震えた指で布をつかみ、

小さな声で数えつつ、

10枚を手にした。

肩が大きく揺れ、ふうっと息がもれた。

 

私は彼の手の中の、

白い布を確かめた。

それから、気を引き締めて言った。

 

 「あなたは神に選ばれたのだ。

  神の言葉を伝えよう。

 『あなたは、

  ダビデの神の御心にそって、

  定めと戒めとを守るなら、

  あなたのために堅固な家を建てよう。』🏠

  と神は言われる。」

 

そうして私たちは分かれた。

 後日、このことが

ソロモン王の耳に入ったらしく、👂

彼は刺客に狙われた。🔫

それで彼はエジプトに身をかくした。

 

時は流れて、

彼は今、10部族を治め、

イスラエルの王となっていた。

 

  「王よ、私の言葉を忘れたのか!」(# ゚Д゚)

 

アヒヤは薄暗い部屋の中をうろうろと徘徊した。

彼は年と共に目がかすみ、

昼も夜のようになっていたのだ。

 

★(ヤラベアム王の妻の訪問)

 

 「アヒヤよ。」

 

突然、神の声を聞いたアヒヤ

彼は反射的に床にひれ伏した。

 

「ヤラベアムの妻が、この家の戸を叩く。

 息子が病気だ。」

 

そしてすぐ、

ドアを叩く音と訪ないの声を聞いた。

 

 「アヒヤよ、お前はこう言うのだ。

  ヤラベアムの家は、

  その不信仰のゆえに災いだ。

  私はその家を滅ぼす。

  約束の先祖の地より追放する。

 

アヒヤは、自分の衣の裾を踏んで、

危うく転びそうになりながらも、

よろよろとドアに近づいた。

ドアを開けると、

微かな明かりが届いて、

彼の濁った目が

ぼんやりとした黒い影を認めた。

その影が何か話そうとしたとき、

アヒヤは言った。

 

 「王妃よ。

  なぜその身を隠して来たのか。

  ヤラベアムに告げなさい。

  神は彼を離れた。💔

  彼が偶像礼拝を取り入れ、

  私の民をも巻きこみ、

  私を捨てたからだ。」

 

アヒヤは大きく息を吸った。

そしてゆっくりと言った。

 

  「あなたの息子は、

  あなたがその町に入ったとき

  亡くなるだろう。」

 

  「ああ!」

 

ヤラベアムの妻の手から籠が落ちた。

カシャン!

蜜の入った瓶が割れ、

10個のパンと幾つかの菓子が散らばった。🍰

彼女はそれを拾うこともなく、

衣の裾に足をとられながら、引き返して行った。

アヒヤはその後姿を見えない目で追った。

 

いつの間に来たのか、

犬がこぼれた蜜をなめ

パンを食べていた。🐶

 

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謎です?(・・? 

  1、無名の預言者、神の声を聞く

 どんな人?(・・?

わからないわぁ??

わからないけど、

ユダ王国に住んでいたようです。

ある日、彼に神様のお声がかかりました。

べテルに行きなさい。8月15日に祝典があるから、お前もその場所にいるのです。厳守すべきは、その行き帰りに、パンも水も飲まずに、🍞復路は別の道から帰ってくるのだ。」

パンも水も飲まず、復路は別の道を・・神の人は復唱した。👄エルサレムからべテルまでは約19キロ、歩いたら4,5時間はかかるだろうか。⌚

その間、飲まず食わずというのは考えものだし、

神様の秘密の食べ物があれば別かもしれないけど

普通に考えて、(・・?彼は国境近くのミツバとかに住んでいて、1時間位で行くことが出来る所にいたかもしれませんね。 8月15日、お!明日ではないか。

あくる日、神の人は身を清め、衣服を改め、祈ってべテルに向かった。

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2.ヤラベアム王の過ち

べテルは「神の家」ともいわれ、古くはアブラハムがネゲブに行く途中で祭壇を築き、ヤコブは天に続く梯子の幻を見て、契約の後継者としての確認を得た場所でもありました。

だから、イスラエル人にとっては特別の場所。そこに、初代北イスラエル王国のヤラベアム王が、祭壇を築いたのです。

一体どんな王様か?

彼は少し興味をそそられ、土ぼこりの舞い上がる道を急いだ。べテルに近づくほどに人があふれ、その顔は晴れやかで、( ´艸`)ヤラベアム王をほめたたえていた。

祭壇は小高い丘の上にあった。

神の人は人々の間をすり抜けるようにして、祭壇が見えるあたりまで近づいた。

そこには、何かを覆っているらしい緋色の布が見えた。太陽はちょうど中天にあって、じりじりと地上を焦がしていた。合図の鐘が鳴ったのだろうか、ヤラベアム王はその緋色の布をうやうやしく払った。

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おお!

会衆のどよめきがその場の空気を震わせ、手を叩く者、飛び上がって何やら叫ぶ者、抱き合って涙する者など、あたりは騒然となった。

緋色の布の下には「金の子牛」の像が鎮座していた。

さえぎる物のない空から注ぐ陽の光を浴びて、それはキラキラと揺らめいて見えた。それはあたかも、会衆のどよめきに、応答しているかのようだった。

じゃらんじゃらんとドラが鳴り響き、まがまがしい雰囲気があたりを包んでいった。

 「もはやエルサレムに行く必要はないぞ。我らをエジプトの地から導いた神を見よ!」

ヤラベアム王は右から左へと体を動かし、「金の子牛」を指さしながら、会衆に語り続けた。神の人は興奮する群衆の中でもみくちゃにされていた。

神の家べテルに偶像を置いたのか!それも神様が導き出してくださった、エジプトの偶像を使うとは。

悪寒が体を走った。そして、ギリギリと歯が音を立てた。

 ヤラベアム王は祭壇に近づいた。王冠が光り、異常さを増した王の目が鷲のように鋭く、神の人を捕らえた。

大きな指輪が陽炎のように揺らめく祭壇の上で揺れ、そこで王は香を焚いた。

 3.神の人の叫び

あああああ!

神の人の口からうめき声が漏れた。身の内から膨れ上がってくる抑えがたい力、自分の体が、巨人のように大きく膨れ上がっていくようだった。

実際、すぐ目の前にヤラベアム王が見えた。神の人は神の霊に満たされ、怒り狂って叫んだ。

「王よ。お前は祭壇で香を焚くのか。お前は偶像を民に押し付けるのか。『神様の目にかなうことをおこなうなら・・と言った預言者アヒヤの言葉を忘れたのか!

汚れた祭壇よ、真っ二つに裂けよ!その灰はこぼれ散れ!」

 

すると、ガラガラと石の崩れる音がして、あたりは瞬く間に霞み、王の金切り声が響いた。

「捕まえろ!あの狼藉者を捕まえろ!」

あちこちでせき込む声が聞こえ、その向こうで、王ヤラベアムのひきつった声が響き、それから震える声になって懇願していた。

「手を、手を元に戻してくれぇ!」

王の手は神の人に向かったまま、枯れ木のようにしなびて硬直していた。

祭壇で香を焚くことは、祭司職を任されたレビ族にしか許されていなかった。たとえ祭司職にあっても、礼拝の手順を間違えたりして命を断たれた者もいた。

初代イスラエルの王サウルも、このおきてに背いたがために、神様から愛想つかしを食らった。💔

在位中に次期王として、ダビデに油が注がれたのもそのゆえだった。

神の人は、ヤラベアムの懇願を耳にして、その手を元に戻した。王は自分の手が癒されたことに気をとられ、

最初に言われた預言のことなど、すっぽりと耳から落ちていた。王は一緒に食事をしようと彼を誘った。

しかし神の人はきっぱりと断り、長居は無用だとばかりに踵を返した。

 4.老預言者の不思議な行動 

この騒ぎの中、神の人の働きの一部始終を見ていた若い男がいた。彼は走って家に帰ると、父である老預言者に報告した。すると、老預言者は急いでロバに乗り、神の人の後を追いかけて来て言った。

「あなたの働きは息子から聞きました。私の家で休んでいってください。じつは、天使が現れて『その労をねぎらってあげなさい』と言われたのです」

「え、そうなのですか。それは良かった。ちょうど喉が渇いていたのです」

神の人は老預言者の家で、和やかな一時を過ごすと、緊張していた心も体も楽になった。そして、いつ席を立とうかと、時を見計らっていた時でした。

突然、老預言者の表情が一変し、神の人を睨みつけました。

「あなたは神様の言葉を破った。獅子に噛み殺される!」(# ゚Д゚)

神の霊が一瞬、老預言者に臨んだのでした。びっくりしたのは神の人です。Σ(・□・;)

「あなたは、わたしをだましたのですか⁉」

食べた物が胃の中で踊り、イスが倒れ、転げるようにその家を出た。口惜しさに胸が詰まり、涙で景色が霞んだ。胃液が口中にあふれてきた。彼は思いっきり口を開き、のどの奥に指を突っ込んだ。

指が生暖かい物を捕らえ、まだ未消化の食べ物が、彼の指を伝い腕をつたって、乾いた土の上で丸まった。すえた粘っこい臭いが、真新しかった彼の服にしみこんでいった。

預言者はつきものが落ちたように力なくイスに座り、もがき苦しむ彼の後姿を見つめていた。なぜこの純粋な若者を苦しめてしまったのか・・彼の窪んだ眼の奥が霞んだ。

すると、若者の嘔吐する音と、うめき声が、鉛のように彼に覆いかぶさってきた。

神の人は溢れる涙を拭く気力もうせて、ただロバに乗った。ロバは首を振り振り歩き出した。そして彼は、ユダに辿り着くことはなかった。

 

ひどい、ひどいじゃない!(# ゚Д゚)以前にも書いたけど、

やっぱ理解できません。(ノ・ω・)ノオオオォォォ-

そのうえ、老預言者は神の人の亡骸を丁重に葬り、私が死んだら彼の横に納めてくれって、(´;ω;`)ウゥゥ泣きながら言ったとか。

5.神の人の預言成る

預言の内容ですか?

恐ろしくて🐤はここには書けませんが、人々が忘れたころ、なんと、約300年後に成就しました。ユダ王国の信仰深い王がしてのけました。ヨシヤ王です。

ヨシヤ王がべテルで偶像を打ち壊していた時、神の人と老預言者の墓が見つかって、ヨシヤ王もその墓を見たそうですが、300年も前に、神の人と老預言者の、摩訶不思議な出会いがあったなどということは、露ほどにも知らなかったことでしょうね。

 🐤ピョ!

 

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預言者を訪ねて

イザヤ書の冒頭に、

ユダの王ウジヤ、ヨタム、アハズ、

ヒゼキヤの時代に活躍したアモツの子

イザヤと紹介があったけど、

年代にして前787年から前697年頃ってことかしら?

あら?

彼の前に働いた人が「預言書」の中にいますね。

よく見たら年代がバラバラ。

 

なんでだろ~?なんでだろ~?

何で、何で、何でなの?(・・?

 

🌸 章が多いいってことは、情報も多い。

🌸 活躍した年代も長い。

🌸 旧約の主要メッセージが込められているからか。

 

それにしても、

   殉教って惨い。

   昨日見たんだよね。

   絵を・・

   数枚の同じテーマのを・・

               忘れよう。( ;∀;)

 

預言者の主な働きは、未来を予言すること。✨

わぁ~!楽しみぃ!嬉しい!

でも、

聞こえのいい事だけを言っているわけではないのです。🙇

 

偶像礼拝を止めよ! さもなくば、滅亡だ!

と、鞭をふるい、

だが、全部ではないと希望をチラつかせ、

残りの者は救われる、と飴も出しました。

そして、

選ばれし部族から、救い主が現れる!☆彡

 と、飴と鞭を使い分けていた。

 

けど、

むしろ、

ビシバシと権威者の面前で苦言を呈し、

民衆に向かって生活態度を改めよ!と警告。

改めなければ、

神の怒りにふれますぞ!と、(# ゚Д゚)

鞭をふるい、言葉の剣を振り回して、

説いて回ったので、

 

王や民衆の怒りをかって、

殉教の死に追い込まれた人が多かった。

 

「預言書」に名前を連ねている人の他に、

その何倍もの預言者、神の人、と呼ばれる人が

旧約聖書の中で活躍しています。

 

イスラエルが、「王様」を求める前は、

時に応じて、神様の言葉を取り次ぐ人がたてられて、

民の規律を正し、

「神の民、選民」としての在り方を説いていました。

 

が、

周辺の国々を見渡せば、

あれ!?列強国はみんな王様をたててるぞ、

俺たちだけだぞ!やばいぞ!やばいぞ!と、

純朴だった民が騒ぎたち、

神様に「王様」を要求したのでした。

 

それで、「サウル」が初代の王になり、

ダビデ」「ソロモン」と続いたのです。

 

ダビデの子ソロモンの晩年、

次期王座を巡って長男は殺され、

失意のうちに亡くなったソロモン。

 

父亡き後、お坊ちゃま二男のレハベアムは、

若い取り巻き家臣のみこしに乗せられて、

父の老家臣の意見を軽んじたため、国が分裂。

 レハベアムは南ユダ国を治め、

父の部下だったヤラベアムは、

イスラエル国の王となりました。

 

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それからです、

「預言書」の預言者たちが台頭してくるのは。

 

 預言者は、前族長時代のカインからはじまって、

族長時代のアブラハム、イサク、ヤコブ・・

あらあら、主だった人たちの名が続々出てきます。

本当は、ひとり、ひとり取り上げたいのだけど、

大変だし、重複するし・・ピヨピヨ!

 

それに、預言書の順番が気になる🐤。

イザヤ書の中身も気になるけど、

預言者が働いた順番にしたい。🙌

彼らの働きは、同時代に重複していることもあるけど、

それでも、年代を意識したい。

という🐤の思いどうりに進めさせていただきます。

 

 さて、進めるかな? 

 

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