ピヨピヨひよこ日記

自分流に聖書を読んでいます。

聖書を自分流で読んでいます。

心の内で燃えたぎるものは・・

「これからは種まきのための秋の雨も、収穫のための春の雨も降らない。人も動物も命あるものは水を求めて途方に暮れる」

 

エレミヤは驚きました。

「主よ、私たちの罪が大きすぎるからですか?

イスラエルの望み、苦難の時の救い主。それなのに他人事のように傍観ですか?

主よ。私たちは選民として周辺諸国に知られています。それなのに、こんなみじめな姿でいいのですか?あなたの御名のためにも、見捨てないでください!」

 

エレミヤは執り成しの祈りから、自分自身をも民の一員として祈らずにはいられませんでした。

それでも神様は預言者としてのエレミヤに言いました。

「民のために祈るな。彼らの祈りには、剣と飢餓と疫病で応えよう。たとえモーセやサムエルが執り成しの祈りをしても無駄だ!」

出エジプトを実行し、イスラエル民族の指導者だったモーセ。初代イスラエルの王を任命し、最後の士師として国を導いたサムエル。彼らは祈りの勇者でした。そんな彼らが執り成しても神様のお心は変わらないとは・・トホホですね。

 

「ま、待ってください。

私以外の預言者は『剣も飢餓も起こらない。神様は平安を与えられる』と言っています。そのお言葉を反故になさるのですか?」

エレミヤは彼らが偽預言者だとは思っていなかったのかな?

「私は彼らを知らない。私の言葉はお前にしか伝えていない。偽預言者も偽預言を聞いた者も容赦なく滅ぼす」

 

エレミヤの心は痛みました。しかしなお彼は食い下がりました。

私たちは罪人です。先祖の咎もよく分かっています。だからと言って見捨てないでください。

バアルはカナン人の神々の最高神で、農耕の神。しかし、雨を降らすことが出来るのはあなただけです」

エレミヤは神様のすばらしさを讃え訴えました。

 

しかし神様のお言葉は厳しかった。

「人はそれぞれ定められた死に方で死ぬのだ。

私の怒りはユダの王ヒゼキヤの子マナセの悪行の故だ」

 

ああ、神様の怒りは収まりそうにありません。

マナセ王は反アッシリア政策と信仰復活を推し進めたヒゼキヤ王の息子。父君が排斥したバアルやアシタロテ信仰を率先して取り入れ、父とは真逆な政策をして、民を迷わしたのです。これが神様の逆鱗に触れたわけです。

さて、以前神様は「帯を買え」と言われました。こんどは「結婚するな」です。結婚している場合じゃあない。環境は悪化し、この地で生まれた子供もその両親も死んでしまうぞ。

そういえば、先輩イザヤの子供は、神様が勝手に名前を付けてしまいましたね。

預言者ホセアは、ふしだらな女と結婚させられました。

これら全てが「目を覚ませ!」との神メッセージが込められてのことでした。

さらにエレミヤは、陶器師が自分の作品の出来に満足せず、壊してしまうところを見せられました。

それから「焼き物の瓶を買え」とも言われました。

『「瀬戸かけの門」の入り口にあるベンヒンノムの谷に長老と先輩の祭司もつれて行くのだ。そこにいる人々の前でその瓶を割れ

ヨシヤ王はこの偶像礼拝の場所を廃止したのですが、最近またバアル神に人身御供が行われ始めたようです。エレミヤは派手な立ち回り?をして人々を引き付けておいてから、瓶を石に打ち付けました。それもこれも民に気付いてほしいと願うパフォーマンスでした。この谷は「虐殺の谷」と呼ばれるようになる。民が殺され、ユダ王朝さえも危うくなると迫りました。

それから市内に戻り、神殿の入り口に立って言いました。

「神様のお言葉だ。聞け。この町と周辺の村々に災いが下る。私の言葉に耳を傾けないからだ」

門前の騒ぎを聞き、出てきた人がいました。神殿の管理者で祭司でもあるパシュルです。彼はエレミヤを捕まえ鞭でたたき、ベニヤミンの門にあった木製の足かせに一晩中つなぎました。

木製の足かせは、体を折り曲げ、手、足、首を拘束するもので、非常に苦痛を伴うものでした。

翌日、解放される時、エレミヤはパシュルに言いました。

「あなたの名前を神様が替えられた。その名は『怯えながら生きる者』と言う意味だ」

エレミヤはきしむ体をもみほぐしながら、よろよろと立ち上がりました。汚物まみれのその姿に、やじ馬たちが遠巻きにして嘲笑しました。

「神様、わたしを守ってくださるんじゃあなかったんですか?もう嫌だ。語るまい。そう思っても、心の内に有るあなたの言葉がマグマのように燃えたぎって、苦しくなるのです。

親しい友人もあきれ返って去って行き、愚痴を話せるのはあなたしかおりません。

ああ、そうでした。私はあなたに全てをお任せしているのでした。必ず私の仇を取ってくださいますね。信じます。神様ありがとうございます。感謝します」

どんな時でも、祈りはいつも感謝で終わるのですが、最近のエレミヤは(私が苦しむのは生きているからだ。生まれなければよかった。生まれてもすぐ死ぬべきだった)そんな思いが度々脳裏を掠めるのでした。

 

エレミヤは大丈夫でしょうか?

うつ病・・心の病か・・